荻窪圭の集大成いや最高傑作の「東京多叉路散歩」 #196冊目 #1000冊紹介する #献本
荻窪さんのから新刊が出ると案内いただいて、きっと古道ものなんじゃないかと思ったら、まさかの多叉路。
タイトル聞いた瞬間に「そっちいったか!いや、でも納得感しかない」という感想を持ったので、その場で献本のありがたく頂戴しますとレスしました。
でだ。
正直、一読して「散歩」とはずいぶん生ぬるいなあという感想を持ってしまったのも事実。
なにしろ、この本は現在多叉路である場所を実地検分と古地図を使って。その多層レイヤーから成り立ちを読み解いていく本なんです。こんな本面白くないわけがない。
というか、この本書くのに荻窪さんの何年かかったんだろう?
一応、知らない人のために帯の説明文をフォローしておくと、デジカメ系の記事で有名な荻窪さんですが、タモリ倶楽部の古道の回には古道研究家として出演しています。
しかもロケ当日は大雨で、急遽室内撮影になって、あのタモリさんとあの江川達也さんというしゃべり2人を差し置いて、ただただ荻窪さんがしゃべり倒すという伝説の回が荻窪さんのタモリ倶楽部出演エピソードです。
いや、そんなことはどうでもよくて、多叉路だ。
そして、思い入れもあり、荻窪さんが書いているんだから、絶対に入っているはずだっていう多叉路がちゃんと収録されていたのが、個人的なピークポイント。
その多叉路は、世田谷区喜多見の新道旧道水道道路の六叉路。なお、たしかに住所でいうとたしかにあそこは喜多見なんですが、あそこ喜多見としては飛び地感ハンパないので、実質砧ですね。
そして、この六叉路は、一部アニメファンというか志村貴子ファンには有名な聖地巡礼ポイントでもあります(というか放浪息子のアニメって2011年の1月から3月だったんだなあ)。